日本を代表するクリエーターである荒井晋一氏の作品集「アフェクションズ」、1981年より発行を開始し、なんと2024年現在も続いています。

40年以上に渡り続いているシリーズですが、残念ながら初期の号は絶版で、現在はオークションなどの非正規ルートでしか手に入りません。

「アフェクションズ」のシリーズには、歴史に埋もれさせてしまうには惜しい名作がたくさんあります。そこで荒井晋一氏に特別に許可を頂き、MAJIONで冊子データのダウンロード販売を行うことにいたしました。

価格も破格です。荒井さんから「グッズ（ギミック）が付かないから」ということで、この価格となりました。正直安すぎます。

様々な試みとアイデアに溢れた作品の数々をご堪能下さい。

■収録内容

・クリップ イリュージョン
事務用の小さなクリップを客の目の前で3個つないで見せる。
次の瞬間3個のクリップはつながったまま大きな(4〜 5m)クリップに変わってしまう。
完全につながっている大きなクリップ3個をそのまま手にとり客の手に置いて息をふきかけると、クリップははずれてバラバラになる。
演者の両手、クリップを完全に改めて終わる。

ビジブレーション　Visibl― Ace―Tion
1枚の赤のエースと黒のエースが入れ変わる。2回目には2枚一度に客の目の前で入れ変わる。

・ワイルドカード
知ってますよね。（注：原文をそのまま持ってきてます。本当にそのように書いてあります。）

・シンプル エレベーター
4枚のエースがそれぞれパケットのボトムからトップにあがってくる。最後は4枚一度にあがってしまう。

・スタックコインの使い方
この手順は「アフェクションズVol. 3」に解説したスタックコイン(4枚のコインを少しずれた状態で接着したもの)のコインボックスを使わない手順です。奇術を演じるというよりはジョークを言うような感じで軽く演じて下さい。

・不可能な一致
この奇術は10年程前(学生時代)に考えたもののバリエーションです。原案ではデックをスイッチするのに2組のカードケースに特殊な仕かけをしたものを使用していました。
そのため現象が単純なわりには手続きが複雑でとても実演できるシロモノではありませんでした。
(それでも当時は自信を持って十数人の人に見せました。――恐ろしいことです。
ところが最近,高木重朗氏が発表されたデックスイッチ(不思議・11号)を使って演じてみたところ仕かけのカードケースを使わなくて、できるようになりました。
ここに氏の許可を得て解説します。

・フォーツーワン
テーブルの上に4枚のエースを表向きにおいておく。
デックより客に1枚抜いて覚えてもらう。
覚えたカードをデックにもどしたあと、4枚のエースをとりあげ客に示し渡そうとした瞬間4枚のエースは客の覚えたカードに変わってしまう。

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