ゼロから始めるカードマジック教室、6回目はスイッチ編と題しまして、ダブルリフトやトップチェンジなどのカードマジックの主要技法を扱います。

スイッチ技法を扱うことで、カードの交換、移動、変化、消失といった現象を幅広く表現できるようになります。

第三回で扱った基本のコントロール技法と組み合わせることで、その幅はさらに広がります（より本格的なコントロールは今後のカードマジック教室で扱う予定です）。

■講習内容

ゲットレディ
ダブルリフトを行う前の準備について。ここをいかにスムーズに、目立たないように行うかでダブルリフトのクオリティに差が出ます。

ダブルターンノーバ
主に押し出し方とめくり方について詳しく解説します。「重々しく扱ってはいけない」とはどういうことなのか、具体的な例を交えて解説いたします。

リプレイスメント
ダブルターンノーバはその性質上2回行うことが多いため、2回目のゲットレディを省略する方法について触れていきます。
準備して、見せて、戻す。この3つの動作を行うことでダブルリフトが完了します。

トップチェンジ
指先につまんだカードをチェンジする技法です。観客にはずっとカードをつまんでいただけの印象を与えることができるため、かなり強烈な変化を表現することができます。
この技法で誤解されがちなポイントも交えて解説いたします。

Henry Christ Spread Switch
デックからカードを出すときに行うスイッチ技法です。よくできた技法で、じっと見つめられた状態でも演じられます。

Tip Over Addition
クライストスイッチと使い方は似たスイッチです。クライストスイッチはタイミングを必要としますが、こちらは流れでスイッチが完了するため、比較的習得が容易です。

Switchcraft （John Scarne）
グラスの上と下に置いたカードが入れ替わります。
ダブルターンノーバを使ったマジックの中で最高の現象のひとつです。

Vanished Without a Trace!
カードが変化したあと、消えます。タマリッツお気に入りの小ネタです。

フィンガープリント・カードトリック （Dai Vernon）
観客の指紋を頼りにカードを当てます。構成が素晴らしく、なにひとつ変更することのできない完璧な手順です。
この美しさをご堪能ください。

リメンバーフォゲット・ショート版
観客が覚えたカードを当てたあと、忘れたカードを当てます。
演じている人が少ないマイナーな現象ですが、記憶を扱う点で観客に深い印象を与えます。
ショート版としているのは、原案では2人の観客に演じているためです。

A magical Transposition （Paul Le Paul）
2枚のカードが入れ替わります。事前の準備は必要なく、借りたカードでも演じられます。原作者のルポール曰く「手練によってできる最も完成された奇術の１つ」と自賛した手順です。

ただ入れ替わるだけの手品。1949年の本に載ってるやつだぞ！ pic.twitter.com/HdmFgnITXj

— のじまのぶゆき🤍 (@nojimaki1212) June 23, 2023

パームオフ （Max Maven）
4枚のクイーンの中に観客のカードを加えますが、観客のカードは消えてデックの中に戻ります。
ここでは、のじまのぶゆきによるバリエーションをご紹介します。

リピータブルサンドイッチ
2枚のジョーカーで観客のカードを捕まえます。これをもう一度繰り返します。

サッカー・ナンバーロケーション
適当に出したカードの数字を使って観客のカードを当てようとしますが、どんでん返しが起こります。

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