Ron Bauerのレクチャーノートの加筆訂正版。
アクトの作り方や意識すべきところなんかもそこそこの紙面を割いて紹介しているのですが、本書を仕入れたのはブレークなしで行うダブルターンオーバーの解説を見るためでした。
現代では似たようなものを見かける機会も増えましたが、この手法は間違いなく優れたものであり、きちんと学べばほとんど誰でもできるようになる再現性の高いものです。その分グリップやひっくり返し方に制限があるので、そこら辺をうまく調整できる中級者〜上級者向けの資料だと言えます。ショップとしては、ダブルプッシュオフに興味があるけどきちんとしたやり方を知らないという中級者あたりの方に見ていただきたい解説です。
方向性としては氣賀康夫氏が天海賞の本で紹介していたPersi Diaconisのものと似ています、と書くとPersiのファンの方の興味が湧くかもしれんと思ったので残しておきます。

ダブルプッシュオフを研究していくと間違いなくRon Bauerの名前に行き着きます。Charlie MillerはGeniiのコラムで筆者のダブルターンオーバーについて「疑いもしなかった」と激賞しています。そのことからも本書の解説の価値がわかるはずです。

さほど数がない冊子ですので興味のある方はお早めに。


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