Jim Steinmeyerによる、セルフワーキングトリック集。
シリーズ10冊目に当たる本作も、前二作に引き続きバーチャル環境での演技を視野に入れています。もちろん、ライブ環境での実演もOK。ハンズオフでの演技に対応しているものも多くあるので、お客さんに道具を渡して一緒に進行することも可能です。
トリックもさることながら何より序文が良く、手品批評で言及されがちな”手続き感”について、著者の考えが書かれています。非常に短く、もう少し深堀して欲しかったテーマではありますが、読む価値はあります。
第一線で活躍する創作家の思想とアイデアに触れてください。

Ovations
Zoomショーに対応したトリック。
観客の元にカード4枚届けられます。それらには両面に観客のリアクションを表す単語が書かれています。
演者の指示に従ってカードを混ぜたり数えたりすると、最後は拍手で終わります。

Math, Math, Math, Math
演者の指示に従ってカードを操作するとQが4枚出ます。

Out!
上記と同じ原理を使ったもの。メッセージカードを出すのに使えます。

Pecor’s Clock
トランプを時計の文字盤のように並べ、観客の思い浮かべた時刻のところにあるカードをめくると「Your Time」と書かれたカードが現れます。

Just Ten Cards
10枚を使ったトリック。
観客に数字を一つ決めてもらい、適当な操作を加えると思い浮かべた数字のカードが出ます。

Traveling Companions
スペリングによって4枚のカードをレベレーションします。

The Rosetta Deck
観客が思い浮かべたカードを数理的な手続きのみで当てます。

Not a Princess
プリンセスカードトリック（絞り込みの方）のバリエーション。

Three Times Impossible
カードの数字に従ってカードを配ると、選んだカードが出ます。

Fastest Neatest
スペリングによる1枚のカードのレベレーション。

Will be Lucky？
占いをテーマにしたスペリングトリック。