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傑作から珍作まで！
Roy Waltonの名作”Cardwarp”をテーマにしたアンソロジーです。
Waltonの未発表ハンドリング（2011年当時）から、現象を極限までクリーンに見せるためにあらゆる手を尽くした野心作まで、幅広く収録されています。
手法だけでなく、スクリプト方面にも目配せがあります。シアトリカルマジックの第一人者であるPeter Samelsonをはじめとするマジシャンが実際に使用しているセリフをそのまま収録しているのです。このテーマを演じている、あるいは演じてみたいマジシャンはマストバイでしょう。

作品（特に手法面）のバリエーションも豊かです。いくつか例を挙げると、カードワープの現象の最中にカバーカードに穴をあけると中のカードもその部分だけ消えてしまうものや、カバーカードと中のカードの位置関係が入れ替わるもの（縦長に折ったカードが外に来る）、果てはカードの真ん中に切れ目を作り、そこに別のカードを突っ込むとそれがツイストするなど、傑作から珍作まで幅広く揃っています。
また、カードワープの他、関連するテーマのものもいくつか収録されています。Charlie FryeのWarped and Fryedは当店でも動画を販売しており、好評をいただいております。カードワープから続けて演じることはできませんが、しかし非常に面白いマジックです。まだ演技をご覧になっていない方は是非こちらからご覧ください。

Roy Waltonの原案が最初に収録されていることもあり、カードマジックの知識があまりなくとも読み進めやすいのもポイントです。イラストも豊富なので、普段あまり洋書を読まない方でも親しみやすい一冊だと思います。

カードワープというテーマが好きな方、狂ったアイデアが見たい方、洋書に手を出してみたい方など、幅広くお勧めできる一冊です。



192ページ、ハードカバー