Card Fictions (New Edition) by Pit Hartling 訳・富山達也

5,000円(税込5,500円)

カードマジック史に燦然と輝く名著の増補改訂版が邦訳!
クレバーさを極めた7作品をお楽しみください!


Pit Hartlingの『Card Fictions』がパワーアップして帰ってきました。
2012年に邦訳された本書は何度か絶版再販を繰り返したのち、長らく入手困難な状況となっていました。しかし2018年に原著の増補改訂版が発売されたことをうけ、翻訳さんチームが再びやってくれました。
本書はその増補改訂版の邦訳で、約12ページ分ものアイデアが追加されています。特にUnforgettableの追加ハンドリングは必見で、きちんと演じることが出来ればマジシャンですら容易に引っかけることが出来るでしょう。

■収録内容
Finger Flicker(Updated Handling:2p)



観客に好きな数字を行って貰います。デックの側面を人差し指でデックをデコピンすると、観客が指定した枚数でデックが分かれます。
今度は目隠しをした状態で、指定された枚数のところで分けて見せます。
最後は、観客が選んだカードの場所で分けて見せます。

恐らくピットハートリングの最も有名なマジックです。これを知らないでなんとなく演じている方も多いのではないでしょうか。
そういう方はこの本を読んでください。フル手順で演じたくなるはずです。
今回追加のアイデアとして、コントロールの別法について触れられています。ピットらしいクレバーなアイデアです。

Master of the Mess
デックをテーブル上にぶちまけて、観客に表裏ぐちゃぐちゃに混ぜてもらいます。
デックを集めて、1枚のカードを見て覚えてもらいます。マジシャンは裏表混ぜられたデックの中から観客の選んだカードを当てて見せます。
さらにデックの裏表を混ぜ、別の観客にカードを選んで覚えてもらいます。
おまじないをかけると、デックの裏表の向きがすべて揃い、観客のカードだけが表向きで残ります。

まごうことなき大傑作。直前まで裏表が混ざっていることを確認しているので、クライマックスの瞬間はマジシャンですら騙されます。
これがセットなしのデックでいつでもできるなんて。ピット天才すぎます。

Colour Sense(Updated Handling:2p)
観客にデックをよく混ぜてもらいます。その中から10枚程度のカードを取ってもらいます。
そのカードの色を次々と言い当て、最後のカードはマークト数字両方言い当てます。

上記の説明はアップデートハンドリングの方です。
文章で書くと「面白いの?」と思われそうですが、面白いんですよこれが。
テンポを変えるコツや、効果的なギャグなど、エンターテイメントにする工夫がたっぷり紹介されています。
しかも完全即席でできるんですから、最高です。

High Noon
観客の覚えたカードを瞬時に抜き出し、正確に4つ折りにし、観客の腕時計の下に差し込むというデモンストレーションを行います。

Cincinnati Pit(Updated Handling:3p)
超すごいポーカーデモンストレーション。
デックを何度もリフルシャフルして、観客が指定したフォーカードを観客に配ってみせます。さらに、他の観客にもクイーンのフォーカードとキングのフォーカードが配られています。しかしマジシャンはそれよりも強い手札を配っていたことを見せて終わります。

追加のアイデアとして、この手順の前に演じるミニポーカーデモンストレーションが紹介されています。なんと手順終了時にセットが組まれます。

Triple Countdown
3人にカードを選んでもらい、その後デックを混ぜてもらいます。この不可能な状況で3人の選んだカードが当たります。

Unforgettable(Updated Handling:5p)



ピットのコマーシャルアクトとも言える記憶術のデモンストレーション。
観客と一緒にデックを混ぜます。その後オレンジジュースを飲んだだけで超人的な記憶力を発揮し、デックの順番を覚えます。
観客が引いたカードを当てたり、指定された枚数目のカードを言い当てたりします。
最後は観客に配られた手札を言い当てます。

追加のアイデアがやばいです。まずセットの大幅な変更。そして、手順の途中でデックを混ぜるようにしました。もはや別物のトリックです。

Method and Style and The Performing Mode
コラム。パフォーミングモードというコンセプトについて。

Inducing Challenges
コラム。観客からの挑戦について。

※訳者による12ページの補足書つき