カードカレッジ・ライト by Roberto Giobbi

LN004

5,000円(税込5,400円)

やさしく演じられる本格手順、あります
ロベルトジョビーが選んだ超不思議な作品集!!


研究家として世界的に有名なロベルトジョビーの名著が日本語になりました。
実際に演じることを前提とした内容で、3つのトリックを組み合わせた長編ルーティーンが7つ、つまり21作品が解説されています。
収録作品は、古今東西の名作・傑作ぞろい。すべてレギュラーデックで、しかも技法なしで演じられます。
技法なしというのが売りなのですが、内容はかなり本格的で、初心者向けとは言えない内容です。

それぞれ単品で演じても十分に効果はあるのですが、解説されている順に演じることでさらに不思議さが増すように構成されています。
この構成のセンスが流石ジョビーです。

真に実用的なカードルーティーンをお探しの方に、構成の妙を学びたい方に、強くオススメいたします。


■収録内容&感想(文責:野島)

・Routine 1
MZK(マニアを絶対に殺す手順)です。超強いマジックを3つも、しかも続けて演じられるようにうまーいこと組まれてます。うーん、タネを知らない状態で見たかったですねえ。

T.N.T.(ホァン・タマリッツ)
 全くもって不可能に思われる状況下で、マジシャンは選ばれた2枚のカードを当てます。

Intuition(ポール・カリーをベースにジョン・ケネディ)
 2人の観客が、直感の力により、よく混ぜられたデックを赤と黒に分けることができるようになります。

The Telephone Trick(ハワード・サビッジをベースにウィリアム・マカフリー)
 よく混ぜられたデックから自由に1枚カードが選ばれます。演者が霊媒に電話をかけると、その人はカードが何であるかを電話越しで当ててしまうのです。

・Routine 2
一部で人気のソートエコー。ここからポーカーデモンストレーションにつなげるという悪魔的発想。ジョビーの恐ろしさが垣間見えました。こういうセットの使い方、活かし方は勉強になるなあ。

Thot Echo(サム・シュワルツ)
 きわめてフェアな状況で観客が2枚のカードを選びますが、マジシャンはそれらを見つけ出すことができます。

Royal Flush(ボブ・ハマーをベースにラリー・ジェニングス)
 観客によって10枚のカードがランダムに選ばれ、よくシャッフルされ、そして2 つのポーカーの手札として配られます。にもかかわらず、マジシャンの手札がロイヤルフラッシュになっているのです!

The Waikiki Shuffle(ビル・ムラタ)
 無意識にコントロールされた振り子の揺れから、マジシャンは選ばれたカードが何かを当ててしまいます。

・Routine 3
ディレイドセットアップのお手本のような手順構成。こんなんやられたらキレイに騙されますわ。個人的にはマッスルリーディングが好きです。騙されたと思ってやってみてください。騙せるから。

Fingertip Sensitivity(ボブ・ハマー)
 マジシャンは、観客がテーブルの下でカードのパケットをどのような並びにしたのか当てることができます。

Muscle Reading(ジャック・マクミラン)
 観客にカードを選ばせ、デックの中に戻して完全にシャッフルしてもらいます。マジシャンは、他人の“無意識の筋肉インパルス”を読む能力により、選ばれたカードを見つけ出すことができるのです。

The Lie Detector(ロベルト・ジョビー)
 観客がカードを憶えて、デックに戻し、シャッフルします。次に、7 枚の無関係なカードを抜き出してもらいます。そうしたら表は見せずにマジシャンに向かってカードの名前を言っていってもらいます。しかし、どれか1 枚のカードのところで(そのカードの名前の代わりに)選んだカードの名前を言ってもらいます。信じられないかもしれませんが、マジシャンは人の嘘を見抜く鋭敏さを備えているので、彼女のカードを見つけ出してしまうのです!

・Routine 4
借りたデックで即座に演じるというコンセプトのルーティーン。マジックの最中に次のマジックのセットを完了させるとか、MZKすぎます。これは巧妙ですなあ。

The Circus Card Trick(ヒューガード&ブラウ)
 このマジシャンは選ばれたカードを探し出すことに失敗してしまったな、と観客が確信している状況で、マジシャンはびっくりするような愉快な方法で、事態をうまいこと収拾します。

The Fingerprint(ヒューガード&ブラウ)
 自由に選ばれたカードが、観客によって、きわめて厳正な状況の下、デックに戻されます。にもかかわらず、マジシャンは選ばれたカードに残された“指紋”を手がかりに、これを見つけ出してしまうのです!

Magical Match(ジョン・ヒリアード)
 マジシャンは、説明のつかないやり方で、観客がデックからカットしたカードの正確な枚数を2度も当ててしまいます!

・Routine 5
ジョビーが本気でMZKしに来ました。カードを当てるためにここまでしますか。特にサーボンの手順、絶対分からん。前の作品でシャフルさせまくってるのが特にズルい。

Cards Never Lie!(J.C.ワグナー)
 観客がカードを選び、デックの中に戻してシャッフルします。マジシャンは、これからカードについて3つの質問をするが、回答については嘘を言ってもいいし、本当のことを言っても構わないと観客に伝えます。にもかかわらず、マジシャンは選ばれたカードが何か分かるだけでなく、すぐに同じ数字の他の3枚のカードも取り出してくるのです!

Digital Dexterity(アル・ベーカー)
 観客がカードを1 枚選び、それをデックに戻してシャッフルします。そして、デックはマジシャンのポケットに入れられます。全くもって信じられないような器用さで、マジシャンはデックの中から選ばれたカードを探し出してくることができるのです。

Think Stop!(ブルース・サーヴォン)
 観客が自由にカードを選び、デックに戻し、シャッフルします。にもかかわらずマジシャンは、観客が何も言わずに心の中で思ったことを読み取り、カードを見つけ出してしまいます。

・Routine 6
これちょっと面白い手順構成ですね。このチャプターの作品はどれも観客が十分にシャフルするパートが組み込まれています。特に、後半の2つに関しては完全にノーセットです。これでもかというくらいフリーな印象を与えておいて、最後はデックに触らないでカードをコントロールするという流れです。これは盛り上がるだろうなあー。

Card Caper(ロベルト・ジョビー)
 2人の観客が自分自身がシャッフルしたデックから、それぞれカードを選びます。選んだカードをデックに戻し、再度シャッフルします。にもかかわらず、マジシャンは2人の選んだカードを驚くべきやり方で見つけ出してしまいます。

In the Hands(フランク・ガルシアをベースにロベルト・ジョビー)
 観客がデックをシャッフルし、その内の2 枚を憶えます。そして憶えたカードをデックに戻してもらいます。この不可能な状況にもかかわらず、マジシャンは憶えたカードを両方とも見つけ出してしまいます。

Back to the Future(アル・リーチ)
 マジシャンは自分自身で未来に行き、そこで何が起こっているかを記憶し、過去に戻ってきて、そしてこれから起こることを予言する、という、現象は明快ですが、なんだかややこしいお話です。

・Routine 7
最後のルーティーンということで、ちょっとしたサロンを想定した、ショーアップされた演目が中心となっています。ヴァーノンズミラクルは初めて知った作品でした。うまい具合に偽のタネをミスリードしています。この使い方はうまい。

Manto(ボブ・ハマーをベースにリシャール・ヴォルメル)
 マジシャンは予言を書きます。そして、それをカード・ケースの中にしまいます。ケースは観客に持っておいてもらいましょう。観客と演者がカードを表裏ごちゃ混ぜにします。デックはカオスな状態になります。それにもかかわらず予言には、何枚のカードが表向きになっているか、それらの内、何枚が赤で何枚が黒か、正確に書かれているのです!

Vernon’s Miracle(ダイ・ヴァーノン)
 マジシャンは考え得る限りのフェアな状況のもとで、選ばれたカードを見つけ出します。

That Is the Question(リシャール・ヴォルメル)
 マジシャンはなんの質問もすることなく、自由に思ってもらったカードが何かを当て、探し出してしまいます。

A5ソフトカバー 、176ページ、 21トリック掲載

■訂正

Cards Never Lie!
p.96, l.18,
誤:ハート → 正:ダイヤ

Think Stop!
p. 103 『ステージングとハンドリング』, l. 2
p. 106 『忘れるといけないので……』, l. 2
いずれも 誤:24枚 → 正22枚